上茜部城は岐阜市南部にあったとされる城で、信長・秀吉に仕えた武将・堀秀政の生誕地とも伝えられる。城の規模や詳細な由来などはよくわかっておらず、ただ堀氏一族の居城であったことは確かなようだ。現在は国道157号線が国道21号線と交わる茜部本郷交差点のやや北の、国道157号線沿いに石碑と案内板がたたずんでいる。周りは住宅地と田んぼが広がり、城の遺構などは見当たらない。
堀秀政は信長の寵愛を受け、若くして奉行職を務めるなど織田家中において有力な武将であったが、本能寺の変後は秀吉に仕え、山崎、賤ヶ岳、小牧・長久手などの合戦において戦功を挙げた。しかし天正18年(1590年)の小田原攻めの陣中で、38歳の若さで病没している。この上茜部城跡にある石碑と案内板は、秀政の没後400年にあたる平成2年(1990年)に地元自治会の有志によって建てられた。
石碑の横に立つ案内板。 地元の方の秀政への思いが伝わってくる。 |
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城跡の石碑をを北から眺める。 左の道路が国道157号線。 すぐ近くにバス停も見えている。 |
所在地:岐阜県岐阜市茜部本郷2
入場料:無料
最寄り駅:名鉄名古屋本線 岐南駅
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