加賀野城跡


 加賀野城跡は大垣城から北東へ約2.5キロほどの田んぼの中、現在の八幡神社にあったとされる。写真にもあるように、室町時代の彫金師・後藤祐乗が誕生した場所でもあるらしい。城の遺構などは見当たらず、周囲は田んぼと住宅になっていて、どこにでもあるような普通の神社といった感じだ。加賀野の八幡神社は、現在は城跡としてよりも名水の場所として有名で、その水は岐阜県の名水にも選ばれている。季節を問わず岐阜県内はもとより、近隣の県から多くの人が水を汲みにやってくるほどの名水で、付近の田んぼ道に路上駐車の列ができるほどである。境内には池があり、水のきれいな場所にしか生息しないハリヨという魚がいるらしい。神社の南側には名水公園があり、その名水が流れる小川が作られている。夏に訪れれば、冷たい名水を飲みながらちょっとした水遊びもできる。俺は高校時代、夏休みにサイクリングの途中でここに立ち寄って名水を頭からかぶって涼をとり、また名水をボトルに入れて飲みながら自転車をこいだ思い出がある。

八幡神社の境内。
左側石灯籠奥に名水の井戸がある。
この日もたくさんのペットボトルを持った人たちが水を汲みに来ていた。

INFO

所在地:岐阜県大垣市加賀野1
入場料:無料
最寄り駅:樽見鉄道 東大垣駅 または JR・近鉄・樽見鉄道 大垣駅


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