大垣城


 大垣城は現在の大垣市の市街地中心部に位置し、昭和20年に太平洋戦争の際の空襲で焼失するまで国宝の天守閣が残っていた城である。この城は古くは応仁年間には存在したといわれ、関ヶ原合戦時には西軍の本拠地として非常に重要な部隊となった。江戸幕府成立後も西美濃の中心地として栄え、寛永12年(1635年)からは戸田氏が明治維新まで代々城主を務めた。また、大垣は水の都としても知られ、豊かな水を使った広大な水掘が城を取り囲んでいたという。同時に水運も盛んで、伊勢桑名から揖斐川をさかのぼって大垣城下の水門川の川港まで水運が行われており、この大垣で『奥の細道』をむすんだ松尾芭蕉は、大垣から船で桑名へと旅立ったという。往時の大垣城の天守閣は優美な白亜の天守閣であり、巨鹿城とも呼ばれていた。現在は再建された天守閣の周辺は公園として整備されており、休日ともなれば公園内の広場は子供連れでにぎわう市民の憩いの場である。

天守閣。
樹木に阻まれて、近づかないと
天守閣の全景が見えない。
江戸時代初期の城郭図。
水の都らしく、水堀がめぐらされている。
城内には甲冑や刀剣類のほか、
火縄銃や弓のレプリカが展示されており、
自由に手に取って見ることができる。

INFO

所在地:岐阜県大垣市郭町2丁目52
TEL・FAX:0584-74-7875
URL:http://www.og-bunka.or.jp/guide/castle/index.html
開館時間:午前9時〜午後5時
休館日:火曜日(火曜が祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(日・火の場合は翌日、月・土の場合は翌々日)
     12月29日〜1月3日
入場料:大人100円 高校生以下無料
最寄り駅:JR・近鉄・樽見鉄道 大垣駅


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