曽根城は西美濃三人衆の一人、稲葉一鉄の居城として有名な城である。曽根城の築城年は不明であるが、文献などの資料によれば、少なくとも15世紀後半には築城されており、一鉄の祖父・通貞の代には城はあったと伝えられる。その後は通則・一鉄・貞通・典通と稲葉氏代々の居城になったあと、天正16年(1588年)には西尾光教が入城し、慶長5年(1600年)の関ヶ原の合戦での功により西尾光教が揖斐城に移ると、関ヶ原の合戦時に大谷吉継に攻められたこの城は廃城となった。また、3代将軍徳川家光の乳母・春日局は一鉄の家臣である斎藤利三の娘であることから、春日局がここで産まれたのではないかという説もある。
曽根城本丸跡は現在は華渓寺となっており、その北側には曽根城公園が広がっている。華渓寺北側は平成元年に発掘調査が行われ、16世紀の石垣や陶磁器などが発見された。現在は整備されて説明板も立っている。
華渓寺前にある説明板。 春日局がNHK大河ドラマで取り上げられたときに できたと思われ、春日局情報がメイン。 |
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平成元年の発掘調査の説明板。 説明板が立っているあたりを発掘し、 石垣などが発見された。 後ろは稲葉氏の菩提寺である華渓寺。 |
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曽根城公園には大きな池があり、 暑いのに魚釣りをしている人がちらほらいた。 |
所在地:岐阜県大垣市曽根町772-1
入場料:無料
最寄り駅:養老鉄道 東赤坂駅
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