竹中氏陣屋は豊臣秀吉の軍師として有名な竹中半兵衛重治の息子、竹中重門が築いた屋敷である。重門以前の竹中氏は、この陣屋から北西方向にある菩提山に城を築きそこを居城としていたが、時代の流れとともに不便な菩提山を下り、利便性と城下町の発展を重視し平地に屋敷を構えた。屋敷とはいえ立派な石垣と堀に囲まれた城郭的なもので、上記写真の櫓門はまさに城のそれである。現在はこの櫓門と石垣、堀が残るのみで、櫓門をくぐるとそこには幼稚園があり、園児たちは毎日この櫓門をくぐって通園している。また、この石垣の上に登ることもでき、登ればかつての屋敷の敷地とはるか菩提山がよく見える。櫓門前駐車場の端、堀のそばには竹中半兵衛の像が建っている。
櫓門前にあった竹中半兵衛の解説板。 半兵衛はこの屋敷ができる以前に三木城攻めの陣中で病没しているため、半兵衛がここに住んだことはない。 |
所在地:岐阜県不破郡垂井町岩手619-2
入場料:無料
最寄り駅:JR東海道本線 垂井駅 (垂井駅からは3km以上あるので、徒歩で行くとかなり時間がかかります)
*岐阜県指定史跡文化財
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